アストンマーティンの4ドア、ラピード購入前に知っておくべき魅力

アストンマーティンは、その名前だけで高級スポーツカーのイメージを持つ人も多いでしょう。特に、007シリーズのジェームズ・ボンドが愛用する車としても知られています。しかし、アストンマーティンは2ドアのスポーツカーだけでなく、4ドアのラグジュアリーセダンもラインナップに持っています。

アストンマーティンの4ドアモデルの「Rapide：ラピード」は、多くの自動車愛好家や潜在的な購入者の間で話題となっています。しかし、この4ドアの高級車の真の魅力や特徴を正確に知っている人は少ないのではないでしょうか。

この記事では、4ドアモデルである「ラピード」の特徴やその背後にある技術、そしてその魅力を深堀りしています。

「ラピード」に関する正確な情報を手に入れることで、アストンマーティンの4ドアモデルについて知ることができ、購入の一助になればと考えていますので是非最後まで読んでください。

アストンマーティンの4ドアモデルとは？

アストンマーティンの4ドアモデルのラピードは実は今は販売されていません。

2010年から2020年まで製造・販売していた車で現在は中古車でしか手に入れることができません。現在ある4ドアのアストンマーティンとしてはSUVであるDBXのみです。

アストンマーティンのセダンタイプを買うなら中古車でラピードを手に入れるしかありません。

4ドアモデルの魅力

アストンマーティンの4ドアモデルは、ブランドの伝統的な価値を継承しつつ、より実用的な側面を持ち合わせています。「ラピード」は、1961年から1964年まで製造された同社の4ドアセダンであるラゴンダ・ラピード (Lagonda Rapide) が由来となっており、ドイツ語で速いを意味する「Rapide」はその名の通り迅速な動きを持ちながら、家族や友人との長距離のドライブも快適に楽しむことができます。4ドアセダンというファミリーカーでありながらスポーツカーに引けを取らないアストンマーティンの力強い加速と、しっかりとしたハンドリングで、ドライバーはアストンマーティンならではの運転の楽しさを体験することができます。

エクステリアは、アストンマーティンらしいエレガントで流線型のデザインを持ちつつ、4ドアのためのクーペより流線型となっていることが特徴です。

4枚の前後ドアは縁石などへの干渉を防ぎ、車内へのアクセスをしやすくするために、14度上方に開くように設計された「スワンウイング」ドアが採用されています。

インテリアは、高級感あふれる素材と最新のテクノロジーが組み合わさっており、ドライバーと乗客の両方にとって快適な空間が提供されています。

デザインとエクステリア

「ラピード」のデザインは、アストンマーティンの伝統的な美学を継承しつつ、4ドアセダンとしての実用性を持ち合わせています。その流麗なボディラインは、一目でアストンマーティンであることを感じさせるものであり、エレガンスと力強さが同居するデザインとなっています。

フロント部分には、アストンマーティンの象徴であるウィング型のグリルが採用され、その独特の形状が強烈な印象を与えます。また、サイドビューからは、長いホイールベースと流れるようなルーフラインが美しく、そのシルエットはまるで彫刻のようです。テール部分も、シャープでありながらも洗練されたデザインが施されており、全体として非常にバランスの取れたエクステリアとなっています。

このデザインは、アストンマーティンの持つ歴史と伝統、そして未来へのビジョンが融合したものと言えるでしょう。

インテリアと機能性

「ラピード」の内部は、まさにラグジュアリーな空間としてデザインされています。ドアを開けると、目に飛び込んでくるのは、贅を極めたレザーと精巧に仕上げられたピアノ調パネルのコンビネーション。これらの素材は、アストンマーティンのクラフトマンシップの粋を集めて選ばれ、手作業で仕上げられています。

４シーターですがドライビングシートは、決して広くはなく、ハンドルの位置もやや高めでやや窮屈に感じるかもしれません。しかし、車に守られているような安心感があり、妙に居心地が良いです。また、ドライブメーターやセンタークラスターはアナログではありますが整然と配置されていて高級感が溢れています。

アクセルを踏まなくても気持ちのいい車ですが、ひとたびアクセルを踏み込めばエレガントな外観とは裏腹に目を覚ました猛獣のような咆哮が心地よく耳に入り、更なる高揚を感じることができます。

トランクも使える

「ラピード」のトランクは一般的なセダンと比較して決して広くはありません。しかし、ゴルフキャリーバックを積むことができるし、後席を倒せば小さめの自転車も積むことができるでしょう。アストンマーティンに自転車を積む人は少ないだろうけど。

パフォーマンスとドライビング体験

エンジン	V型12気筒
排気量	5,935cc
最大出力	350kＷ（477ps）
トルク	600Nm（61kgm）
トランスミッション	6段ＡＴ
0-100km/h加速	5.2秒
サスペンション	ダブルウィッシュボーン式
全長	5,019mm
全幅	1,929mm
全高	1,360mm
車両重量	1,950kg
シート数	４

「ラピード」は、その美しいデザインだけでなく、アストンマーティンらしい高いパフォーマンスも持っています。DB9と基本的に共通となるオールアルミニウム製のV型12気筒5.9リットルエンジンが搭載され、パドルシフト付のZF製6速AT「タッチトロニック2」が組み合わせられています。最高出力477PS、最大トルク61.2kgf·m。最高速は296km/h、0-100km/h加速は5.2秒を記録しています。

その力強いトルクとレスポンスの良さで、驚異的な加速を実現。アイドリング時の低い轟音から、フルスロットル時の高音まで、そのサウンドはまさに音楽のようです。また、トランスミッションは、シームレスにギアを変えることができ、ドライバーはいつでも最適なドライビングコンディションを享受できます。フロントミッドシップ、後輪駆動のトランスアクスルが採られており、他のアストンマーティンのモデルと同様にアルミニウム製のスペースフレームであるVHプラットフォームが採用されており、それにより、前後重量配分は49:51を実現しています。サスペンション形式は前後ともダブルウィッシュボーン式であり、ショックアブソーバーのセッティングを路面状況に応じて変える「アダプティブダンピングシステム」が採用されています。サスペンションやブレーキも、スポーツカーとしての性能を持ちつつ、ラグジュアリーセダンとしての快適さも確保。これにより、「ラピード」は、都市部の狭い道路から、高速道路、そしてワインディングロードまで、あらゆるシチュエーションでのドライビングを楽しむことができます。このような高いパフォーマンスと、快適なドライビング体験は、「ラピード」が持つ最大の魅力の一つと言えるでしょう。

自動車評論家のコメント（抜粋）

アストンマーティン「ラピード」について評価は、一言で言えば「圧巻」です。この車は特別な存在であると感じています。

アストンマーティンらしい流麗なラインが保たれつつ、4ドアセダンとしての堂々とした存在感があります。特にフロントグリルのデザインや、テールランプの形状は、他の車とは一線を画す独自性を持っています。

車内に目を向けると、ラグジュアリーさが際立っています。高品質なレザーシートや、精巧に仕上げられたパネルは、まさに一流のクラフトマンシップの結果でしょう。

ドライビングパフォーマンスに関しても、「ラピード」は高く評価します。V12エンジンの力強い加速は、まさにスポーツカーそのもの。しかし、その加速感とは裏腹に、乗り心地は非常に滑らかで、ラグジュアリーセダンとしての快適さも十分に確保されています。特に、サスペンションのセッティングは絶妙で、高速道路での安定感や、ワインディングロードでのハンドリングの良さは、他の車とは比較にならないレベルです。

アストンマーティン「ラピード」は、単なる移動手段としての車ではなく、ドライビングの楽しさや、車としての魅力を追求する人々にとって、最高の選択肢の一つであると断言できます。

まとめ

アストンマーティンの「ラピード」は、ただの4ドアの高級車ではありません。それは、洗練されたデザイン、卓越したパフォーマンス、そしてアストンマーティンならではのブランド哲学が息づいている一台です。そのエレガントな外観と、内部の贅沢な仕上げは、一度目にしただけで心を奪われることでしょう。

「ラピード」に乗ることは、移動手段ではなく、一つの特別な経験となります。その加速感、静寂な車内、そしてどこまでも続く道路を滑るように走る感覚は、他のどの車とも異なるものです。それはまさに、アストンマーティンが追求する「究極のドライビング体験」を実感できる瞬間です。環境問題の観点からセダンでＶ型12気筒を搭載した車はもう出てくることはないでしょう。そういう意味では貴重な一台になっていることは相違ないと思います。

そして、この車を所有することは、ステータスだけではなく、一つのライフスタイルの選択にもなります。それは、品質、美しさ、そしてパフォーマンスを求める人々のための選択です。あなたも「ラピード」の持つ魅力に触れ、その特別な経験を手に入れるチャンスがここにあります。この機会を逃すことなく、アストンマーティンの世界へ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。