高級車と言えば、フェラーリやランボルギーニがよく話題になりますが、その中でも特別な存在感を放つ「マセラティ」。この名車を手に入れたいと考えている方も多いでしょう。しかし、新車価格が高いため、中古車市場での購入を検討する方が増えています。そこで気になるのが、なぜマセラティの中古車は比較的安いのかという疑問です。
この記事では、その疑問に答えるために、マセラティの中古車が安い理由を徹底解説します。維持費や故障率、さらには日本の道路状況との相性など、多角的にその理由を探っていきます。また、購入を検討している方に向けて、どのような点を注意すべきか、購入前に知っておくべきポイントも詳しく解説します。
高級車を手に入れる夢を叶える前に、必読の情報が詰まっています。この記事を最後まで読むことで、マセラティの中古車を購入する際のリスクを減らし、より賢い選択ができるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
マセラティの特徴と魅力
マセラティは、イタリア生まれの高級車ブランドとして、世界中で多くの愛用者を持っています。その特徴と魅力は数多くありますが、以下に主要な点をいくつか紹介します。
豪華なデザイン
マセラティの車は、一目でその美しさと高級感がわかるデザインが多いです。流麗なボディラインや高級感あふれる内装は、他の車と一線を画しています。
高性能なエンジン
マセラティの車は、フェラーリ製の高性能なエンジンを搭載しており、その加速性能や走行性能は非常に高いレベルにあります。特に、V8エンジンを搭載したモデルは、そのパワーとトルクで多くの車好きを魅了しています。フェラーリ製ですがエンジン音は甲高くなく、重低音で迫力がありフェラーリとは違った魅了的なサウンドを奏でてくれます。
贅沢な内装
レザーシートや高級オーディオシステム、先進のテクノロジーが組み込まれたインテリアは、運転する楽しさを一層高めています。特に、一部の高級モデルでは、個別に内装をカスタマイズすることも可能です。
ブランドの歴史と信頼性
マセラティは長い歴史を有するブランドであり、その名前自体が高級と信頼性を象徴しています。多くのセレブやビジネスマンに愛用されており、その社会的ステータスも高いです。
ドライビングエクスペリエンス
マセラティの車は、単に移動手段としてではなく、運転そのものを楽しむための車と言えます。そのため、ハンドリングやブレーキ性能、乗り心地など、運転する人にとって非常に優れたドライビングエクスペリエンスを提供しています。
高級車としての品質はもちろん、美しいデザインや優れた性能、そして運転の楽しさを求める人にとって、マセラティは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
マセラティの中古車価格が低くなる理由
こういったマセラティのブランド力があるにもかかわらず中古価格が低くなる理由がいくつかあります。
高い維持費
エンジンやトランスミッションに限らずすべての部品や工賃が高く、燃費が悪い。車種や年式にもよりますが、クアトロポルテに関しては平均で５～６L/km程度のようです。生産台数も比較的多くないことも費用が高くなる理由でしょう。
具体的には、年間で約100万円以上必要とされています。この内訳は、オイル交換が年間で約20万円、タイヤ交換が約30万円、車検費用が約25万円、その他のメンテナンスに約25万円が必要です。さらに、ガソリン代も考慮すると、月に約2～５万円が必要です。このように、維持費が高いため、需要が減り中古車の価格もそれを反映して低くなる傾向にあります。
故障が多い
故障にかんしては細かいところがあちこち起こることが多いです。あれだけの迫力のエンジン音となれば回転数も上がりますし、ちょっとした不具合が結果的に大きな故障につながることが多いようです。特にエンジンのタイミングバリエーターの故障がクアトロポルテやグランツーリスモでは多いようです。バッテリーが上がったり、窓落ちといって急に窓がドアの中に落ちて閉まらなくなることも多いようです。ちょっとした故障も一つ一つが高額な上に部品もイタリアから取り寄せないといけないこともあり修理するのにお金も時間もかかるようです。
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知名度は比較的高くはない
マセラティも日本で知名度は高いですが、フェラーリやランボルギーニほどには一般的には認知されていないかもしれません。そのため需要が低くなっていることが価格を引き下げている原因の一つになっていると考えられます。
日本の道路状況には適さない
以下のように全長はどの車種も５ｍ近く、車幅も2m近くあり、日本の街中では運転の取り回しがしにくいかもしれません。
| 車種 | 全長 (mm) | 車幅 (mm) | 全高 (mm) |
| レヴァンテ | 5,010 | 1,981 | 1,679 |
| クアトロポルテ | 5,262 | 1,948 | 1,481 |
| ギブリ | 4,971 | 1,945 | 1,461 |
| クランツーリスモ | 4,881 | 1,915 | 1,353 |
| グランカブリオ | 4,881 | 1,915 | 1,353 |
| MC20 | 4,669 | 1,965 | 1,221 |
マセラティの中古車価格と新車価格の比較
新車で購入した場合、平均で1年後には価格が30%程度下がると言われています。走行距離や車体の状態にもよりますが車種とその平均的な価格を以下に示します。
| 車種 | 新車価格（万円） | 1年後の中古車価格（万円） |
| ギブリ | 1,200 | 840 |
| レヴァンテ | 1,400 | 980 |
| クアトロポルテ | 1,600 | 1,120 |
この表からも明らかなように、特にギブリやレヴァンテでは1年で約360万円から420万円の価格低下が見られます。ただし近年、SUVモデルのレヴァンテやグレカーレは需要が高まっており、リセール価格も若干上昇しているようです。
年式と走行距離の影響
年式と走行距離もマセラティのリセール価格に大きな影響を与えます。例えば、Ghibliの場合、3年で価格が50%下がり、5年で70%下がります。走行距離が50,000kmを超えると、さらに10%程度価格が下がるとされています。
オプションとカスタマイズの影響
一般的に、特別な内装や高級オーディオシステムなどのオプションは、新車価格を高くしますが、中古車市場ではその価値はほとんど反映されません。例えば、特別なレザーシートやカスタムペイントなどは新車価格にはプラスされますが、中古車として売却する際には、その価値はほぼゼロと考えられています。ただし、限定モデルや特別仕様車は例外で、これらは新車価格以上に高値で取引されるケースもあります。
特定のモデルに限定された現象
マセラティの中でも、特に限定モデルや特別仕様車は、新車価格以上に高値で取引されることが多いです。例えば、MC12やAlfieriなどは、限定生産されたため、中古市場でもプレミアがついています。
購入判断の最終ガイド
この記事で触れた多くの要素を総合的に考慮することが、マセラティの中古車購入において重要です。特に、維持費や初期の価格下落率、さらには特定のモデルやオプションによる価格の違いなど、多角的に情報を集めることが求められます。
まとめ
✔維持費が高い
✔故障が多い
✔知名度が比較的高くない
✔日本の道路状況に適していない
以上がマセラティの中古価格が安い理由です。
しかし、みなさんにとっての車の役割は人それぞれです。場所の移動としてのみの役割であればこの多様な車の種類は世の中に必要ありません。
そこに求めることは快適性や、安全性のほか、運転する楽しみや喜び、夢という要素もあるでしょう。
マセラティはドライバーの心を抑揚させるサウンドと雰囲気、佇まいで非日常へと誘うことができます。その経験を求めてひとはマセラティを手に入れたいと考えるのかもしれません。
